イチロヲ

ゴジラ×メカゴジラのイチロヲのレビュー・感想・評価

ゴジラ×メカゴジラ(2002年製作の映画)
4.0
新生ゴジラへの復讐心を滾らせている女性隊員(釈由美子)が、初代ゴジラの骨格をもとに製造した最新鋭ロボットに搭乗する。ミレニアム・シリーズのゴジラ映画第4弾。通算26作目。

第1作目以来、ゴジラは一度も現れていないが、「ゴジラ映画以外の怪獣」は上陸済み、という時間軸上の物語。洗練されたデザインのメカゴジラ「機龍」が初登場しており、全身兵器まみれの多機能筆箱状態を楽しむことができる。

何よりも、機龍と初対面したゴジラが「へんっ!」という具合に、ふてぶてしい態度で切り捨ててくるところが素晴らしい。人類側の一人相撲を見透かしているような反応が面白く、「人類が巨大な壁に立ち向かっていく感覚」が伝わってくる。

肝心のドラマ内容は、イデオン状態になった機龍との疎通を図るべく、主人公が粉骨砕身する展開がメインとなる。釈由美子が当たり役を獲得しており、活動的な女性をフィーチャーするという、手塚監督の作家性を読み取ることができる。
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