ユースケ

マイティ・ソー バトルロイヤルのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

【シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ】でハブられたソーとハルクの脳筋コンビの活躍を描いたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)第17弾は、映画配給会社のセンスを疑いたくなるようなダサい邦題がギャグに思えるほど、出演者全員が全力で笑いを取りに来るMCUの皮を被ったコメディ映画。

全国800万人の腐女子の皆様と同じく、マッチョで脳筋なソー(クリス・ヘムズワース)とひねくれ者でかまってちゃんなロキ(トム・ヒドルストン)のイケメン神様兄弟によるホモホモしいイチャイチャを期待して鑑賞。
【アベンジャーズ】でやられたハルクのお仕置きをやられるソーを見て歓喜の叫びを上げるロキや兄弟の絆を確かめ合う助けて作戦をはじめ、ソーとロキの絡みには終始萌え死な上、特撮の女王の異名を取る曽我町子が演じた【電子戦隊デンジマン】のへドリアン女王を思わせる死の女神ヘラ(ケイト・ブランシェット)にケツを蹴り上げられたい衝動とたったひとりで【ロード・オブ・ザ・リング】感を醸し出す最強の門番のヘイムダル(イドリス・エルバ)に抱かれたい衝動に駆られ、緊縛されたあられもない姿のロキの「サプライズ!」以上のサプライズの連続にシビれっぱなし。

とにかく、Led Zeppelinの【Immigrant Song(移民の歌)】が流れるソー無双シーンにテンアゲ。
ラストバトルに主題歌をかますアニメの最終回を思わせるオープニングバトルとラストバトルに曲をかます演出もお見事。しかも、歌詞の内容が消滅するアスガルドから宇宙船で脱出するクライマックスの展開そのものなのもたまりません。

他にも、テキサスで手に入れたM16アサルトライフルにデスとトロイと名付け、二つ合わせてデストロイだと自慢するヘタレ門番のスカージ(カール・アーバン)、【マイティ・ソー/ダーク・ワールド】をロキが都合よく脚色した舞台を熱演するソー(クリス・ヘムズワースの兄ルーク・ヘムズワース)、オーディン(サム・ニール)、ロキ(マット・デイモン)、キメ画職人ザック・スナイダーを思わせるヘラ無双シーン、スタン・リーと共にマーベル・コミックのスーパーヒーローを作り出したザ・キングの異名を取るジャック・カービーのタッチを再現したサイケデリックなカサールの街並みなど、みどころ盛り沢山。

とりあえず、ソーを狙うロキの恋敵ジェーン・フォスター(ナタリー・ポートマン)とシフ(ジェイミー・アレクサンダー)が登場しなかったのは別にいいけれど、ダーシー・ルイス(カット・デニングス)が登場しなかったのは非常に残念でした。
「ダーシー!カムバーック!」