若い奴がグレるってなったら、酒やタバコやクスリなんかにお金かけるもんだから、自分格好なんかどうでも良くなるはずなんだけど、モッズは酒もタバコもクスリもやるけど、その中で最も重要な物がスーツっていう訳だから、何やってても品がある。しかも誰かのオーダーメイドのお下がりじゃなくて、決して安くないテーラーまで行くっていう相当な熱量。
この映画は本当にファッション的な要素が強い青春映画で、イギリスのユースカルチャーを語る際に欠かせないのはこの映画なんじゃないかって思う。
話の中身は1960年代のティーンエイジャーの日常を追ったような映画なので、展開が右往左往してしまう事もあるが、それでもモッズがどういう性格をしているのかっていう事が分かる少し特殊性のある映画。
