キャラクターの魅力を保ちつつ、物語のダイナミズムも失われてない稀有な作品。
普通、ダイナミックな展開がある物語を作ろうとすると、登場人物がただの駒のようになってしまう。つまり、登場人物一人ひとりが感情、考えに基づいて動いているようには見えず、物語のための装置にしか見えないってことがよくある。
が、しかしこの作品はとにかく登場人物たち一人ひとりがどのような感情や考え方に基づいて、行動をとるかを綿密に考えてある。その上で、どんでん返しが起きまくる物語が繰り出されるので、凄い面白い。
あとは、同じく登場人物の行動を綿密に計算して作られた作品として初代ガンダムがあるが、初代ガンダムはここまで物語がダイナミックではない。
しかし、コードギアスでは物語のダイナミズムを作るのは力や権力のある者たちである。そこが、ある種自分たちとは関係のない浮世離れした作品にも見え、残念ではある。
