mrかっちゃん

バーフバリ 王の凱旋のmrかっちゃんのレビュー・感想・評価

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)
4.4
インド映画史上最大の興行収入を叩き出した「バーフバリ王の誕生」の続編であり完結編!!
本当は現在公開中の完全版を観に行きたかったんですが、予定が合わず僕の地域では公開がいつのまにか終わってしまったので、観るのが遅くなってしまったのです。
完全版とこのインターナショナル版では30分近く時間が違うので、いつかそっちも観ます。

前作から直結する話でいきなり映画は始まります。
先代のアマレンドラ バーフバリはどのように殺されるのかが最初に語られますがそのパートだけで映画の7割のストーリーラインを占めています。
それだけ時間を割いてじっくり描くことで
息子のマヘンドラ バーフバリの時代になってからの復讐劇がよりドラマティックになるのだと思います。

ストーリーははっきり言って展開が読めるほどの勧善懲悪なコテコテな王道物ですが
それ故に娯楽映画の楽しさが際立つ作りになっている。
むしろそれを狙って計算された構成になっている。
アクションでどれだけ荒唐無稽なことをしても許される世界観を持っているのですごいと思う。
それでも、終盤の人間大砲は笑ってしまいましたw

アクションの見せ方は2作とも工夫が凝らしてあり、どれも同じような場面が無いようにしてあります。
バーフバリと王女が長い廊下で踊るように弓を射るシークエンスがあるのですが、
廊下という舞台を生かした敵との位置関係と2人の恋の芽生えが一緒になっている複雑なシーンですがとてもスマートに演出されています。

バーフバリのアクションは舞台を最大限に活かしそこに似合うアクションを盛り込んでいるので舞台とアクションに統一感が生まれているのだと思います。

娯楽映画の面白さの底力を感じる作品です。