イトウモ

リバー・オブ・グラスのイトウモのレビュー・感想・評価

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)
4.8
思い出したのが、もちろんバーバラ・ローデンの『ワンダ』と、意外とウルマーの『恐怖のまわり道』。退屈というものに対する恐怖がよく描かれている。逆立ちも、拳銃を拾うのも、しけた自宅プールも、ゴキブリ退治も、退屈をどう紛らわすかというものの賜物である。ウルマーがどこまでも行っても逃げられないものの恐怖であれば、これは逃げることのできなさそのものの恐怖。しょぼい話でありつつ、話のしょぼさそのものが恐い傑作