これは韓国だが、『女教師』というタイトルの邦画は、どうしても淫靡なイメージが付き纏う。
人が刺激を求めるのは、ある種生きる意味とも言えるが、不道徳がその近道である事実もある。
これは日活の功罪とも言えるが、実際の女性教師にとっては良い迷惑だろう。
学校はある種強制的で閉鎖的な集団生活を強いられる特殊な社会環境だ。
日々多忙でやつれ気味の臨時教師はヒモの男と十年にわたる関係を精算される。
後輩を名乗る若くて可愛く自由奔放な理事長の娘がやってきて、気に掛けていたバレエを目指す男子生徒とへヨンの濡れ場を見て、敵対し、生徒へ明らかに度の過ぎた肩入れをして、自身も関係を持つに至る。
破滅の匂いを孕んでいくと同時に、生きている実感も味わう。
へヨンがヒョジュに絡む理由にもっと裏があると思っていたが、そこは解明されず。
そこが一番見たかった。
凶器が熱湯とは、ショック死という事でしょうか?
でも一番怖かったのは、男子校の生徒の髪型が皆、画一的過ぎる坊ちゃん狩りだった事だ。