masa

朝日が昇るまでのmasaのレビュー・感想・評価

朝日が昇るまで(2015年製作の映画)
4.2
ほんわかとなんだか優しい気持ちになる素敵な映画でした。

太り過ぎたために引きこもり生活を送る心優しい男性が、義理の弟やカメラ店の青年と織り成す人間模様をつづったメキシコ製ドラマ。
1日のほとんどを自宅で過ごしている肥満体型の男フェデは、妹の夫ラモンが旅先で撮影した写真を見せてくれたことをきっかけに、現像していない古いフィルムの存在を思い出す。
現像してもらおうと近所のカメラ店を巨体を動かし徒歩でなんとか訪れたフェデは、そこで働く青年パウロと知り合い、奇妙な友情を育んでいく。

フェデの重量感が半端じゃない。全盛期の小錦位あるだろう。
呼吸の一つするのも大変そうだ。
自宅からカメラ屋までゆっくり徒歩で出掛けるとき、ハラハラドキドキでした。
やたらコーヒーを入れたり入れようとするシーンが多いが、フェデが作る特性コーヒー自分も飲んでみたくなった。きっと超甘いんだろうな(^^)
友達になるカメラ店の若いパウロのファッションがパンクで、明らかに何かしでかすやつだと思っていたが、とても心の優しいいいやつだ。人は見かけによらないのです。そのギャップも面白かったです。

妹の性格がとてもきつくて男たちはあまり何も言えない……

なんかこの映画は地味なんだけど観終わってからも心に来るものがあり、たまにこの映画を思い出してはジワジワしてます(笑)

何のために人は生きてるのか?少しヒントを貰えた気がした作品でした。
人間当たり前のようにやっていることは実は凄いこと。好きなことをやることこれもまた凄いことでとても大切なことだと思った。
ラストのフェデとパウルとラモン三人並んでるシーン微笑ましくなった。そして初めて題名の意味が分かった。
masa

masa