塔の上のカバンツェル

ゴールデン・リバーの塔の上のカバンツェルのレビュー・感想・評価

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)
3.9
俳優陣が豪華。
ジレンホール、H・フェニックス、リズ・アーメッドなど、第一線で今をときめく俳優陣の演技合戦が見所。

一番美味しい役所は、ジョン・C・ラリー演じる、シスターズ兄弟のお兄ちゃんでしょう。
殺し屋なのに、何処か小物然としていて、良識がある(殺し屋だけど)

他の3人の役者に食われないあたり、ラリーの俳優としての格を感じる


リズアーメッドが説く、"真に平等で平和かつ公平な共同体"は、社会主義、もしくは共産主義的な理想像を想起させるが、
ラストの到達点こそ、真に平和な共同体としてのハッピーエンドだと思う

西部劇では度々ガンマン達は、金や名声のために争うわけだけど、
今作はそれらに肩透かしを食らわせ、手に入れた後の幸せとは何か、を登場人物に用意するあたり、優しい映画

演出や、画造りもきちんと整理されていて、何よりアメリカ中西部の雄大な荒野と、美しい自然ショットが素晴らしい
あと羨ましい
(ロケ地に恵まれる北米という土地、いいなぁ…)