まりん

女は二度決断するのまりんのネタバレレビュー・内容・結末

女は二度決断する(2017年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

Diane Krugerは、女優になりましたね。昔は綺麗なだけのお人形だったのに。

一番起きて欲しくない悲劇。我が子を失うと言う事。それも、夫と共に。
そのショックを、人間がどう体現するのか、どう移り変わって行くのか、見せられた気がする。
我が子が14か所の傷を負ったなら、何故自分は無傷で生きているのだろう・・と思う。
死は恐怖では無く、自分を待っている安らぎに思える。
彼女のただ一つの心残りも生きる術も、犯人を罪に問うことになる。

あれだけ証拠が揃って居ても、疑わしきは罰せず・・となるのか。凄く不条理だ。
アメリカだったらそうはならないかな。拍手が起きた、あの弁護士の熱弁は見事だったし。


身近な身内を失うと、人は敏感になると思う。風の音や空気の揺れにも何かを見出す。
あの小鳥は、失った家族だったろう。そんな事は止めて。不幸にならないで。
そう聞こえたろうと思う。
ショックで止まった自分の時間が、自分の身体が、時を経て動き出す。
受け入れがたい。そこにあの動画。そうだよね‥そうするよね‥と思った。

あのラストは、正しいかどうかは置いておいて、それしかないラストだったと思う。

勿論、その方法を選ばない勇気のある人は、立派だと思うけど。
まりん

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