ギリシャのカロカイリ島で、母親ドナの想いを受け継ぎ、念願のホテルを完成させたソフィ。リニューアルオープンのセレモニー準備に頭が一杯のソフィはいつの間にか、ニューヨークでホテル経営を研修中の夫スカイとのすれ違いを感じるようになります。ホテルのことやスカイとの将来、3人のパパ、そして母親ドナとの繋がり。様々な不安に揺れるソフィに新たな人生の変化が訪れようとしていました。
恋に愛、音楽に溢れたミュージカル作品がさらにパワーアップして帰ってきました。前作は3人の父親候補と母娘の家族愛を描いた作品でしたが、今作は若い夫婦たちのすれ違う様子や未来への不安といった繊細な部分も、優しくて静かな音楽と共に描かれています。
とは言え、ノリノリで思わず踊り出したくなるような明るいテンションは健在。初っ端から飛ばしまくりですが、元気溌剌なリリー･ジェームズも負けず劣らずのノリ具合&歌唱力なので、観ているこちらも楽しくなってきます。
メリル･ストリープやアマンダ･セイフリッドの歌唱力に加え、今回は新たにリリー･ジェームズ、そして、大御所シェールが登場するのですから、テンションが上がらないわけがありません。シェール様、迫力ありすぎます。音楽業界において、これほど年を感じさせない人はいないのではないでしょうか。(笑)
母親ドナがどうやって3人の父親たちと出逢ったかという部分も見所の一つですが、自らの環境の変化を通じて母親と自分を重ね合わせ、その絆を再認識するソフィの姿か最大の見所だと思います。
家族との関係に悩んだときに鑑賞したい作品でした。
そして、最後のエンドロールが最高に作品愛に溢れていて好きです。あの一連のシーンだけでも観る価値アリだと感じました。
