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ヴェノムのcinemakinoriのレビュー・感想・評価

ヴェノム(2018年製作の映画)
3.9

“俺たちならなんだって出来る!”


SMU(ソニー・マーベル・ユニバース)a.k.a SSU(ソニー・スパイダーマン・ユニバース)第一弾!

大人の事情で、マーベルキャラクターの中でスパイダーマンだけがソニーに所有権がある事は周知の通り。
そんな現実的な大人のアレコレは、どうにかこうにか“ソニー・スパイダーマン・ユニバース/非公式呼称”と言うカタチで我々に期待と夢を与えてくれた。
その一作目に登場したのがこの【Venom】と言うことになり、所謂スパイダーマンのヴィランにフォーカスさせてダークヒーローシリーズとして陽の目を浴びせてみたと言う算段。


これがなかなかイケていて、
ユニバースの初回としてはインパクトも謎も大いに撒き散らし、次回作以降の楽しみに繋がる要素が溢れている。

先ずヴェノムがパラサイトする真意や宿主の選別や関係性等が全く謎。
ひたすらシンビオート(寄生体)が宿主とバディを組んで大暴れする本作は、先ずは【Venom】と言うキャラクターイメージの位置付けが先行され、まんまと鑑賞側はその愛らしいキャラに魅了され、“いい奴やん”とインプットされてしまう。
コレが今後のSMU a.k.a SSU で諸々と回収されたり展開して行くのかと思わせてくれる辺り、流石marvelですわ。

アクションに至っても、marvelらしさが随所に出ていて、鑑賞側を飽きさせる事なくテンポも迫力もA級。
カーアクション+ヴェノムのギミックはなかなか新鮮で見応えアリ!



トム・ハーディの負け犬からのダークヒーロー像も他ヴィランとはまた動機や経緯も特異な感じが面白い!
ミシェル・ウィリアムスは個人的に【ブロークバック・マウンテン】のイメージが今もなお強烈に残っていたので、今一つこの作品での彼女の役どころに馴染めなかったが、これも今後の展開次第では変わっていくのかも知れない。

取り急ぎ、
2作目【ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ】3作目【モービウス】がめちゃくちゃ楽しみですな〜♬♬
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