ヴェノムのビジュアルだったりポスターの感じから暗めの映画かな？と思ってたら痛快なバディムービーなの意外。ヴェノムのキャラクターもだんだん愛くるしく感じてくる。
主人公のエディの体に寄生したヴェノムという設定で、ヴェノムの人間を振り回したり、バイクでの逃走劇ではヴェノムがサポートしながら敵の攻撃から逃げるシーンは派手だしスケールもデカく感じる。
エディとヴェノムの関係性も良い。「タッグを組む」って感じでもなく基本的にヴェノムに振り回されるエディ。一心同体ならぬ二心同体って感じは新鮮。ヴェノムが本当に良いキャラクターしてる。ありがとうって言うエディに対して「どういたしまして」って返したり、「私たち」って言うエディに「We...」と満足気に言ってたりめっちゃ可愛く感じる。見た目は「可愛さ」と対極だけど。
敵キャラとのラストバトルへの持って行き方は結構駆け足。画的にも見辛い部分あった印象。
バンバン人殺したり、強盗を食べたりと残虐的な行動はしてるけれど血が噴き出るといったゴア描写が皆無だったのは意外。もっとヴェノムの強烈な「凶悪さ」があっても良かった気がする。そういうグロテスクを前面に押し出す映画じゃないとは思うが。
他の方のレビューで初めて気づいたけれど構造は「ど根性ガエル」と一緒だわ…。
