サーフ

鬼平犯科帳 血闘のサーフのレビュー・感想・評価

鬼平犯科帳 血闘(2024年製作の映画)
3.5
去年見た「藤枝梅安」シリーズが面白かったので同じ「池波正太郎生誕100周年プロジェクト」の今作も鑑賞。

長谷川平蔵のもとに、彼が若い頃に世話になった居酒屋の娘・おまさが現れ、密偵になりたいと申し出る。平蔵にその願いを断られたおまさは、平蔵が芋酒屋主人と盗賊の2つの顔を持つ鷺原の九平を探していることを知り、独断で調査に乗り出すが……というのが大まかなストーリー。

映画の内容としては分かりやすい勧善懲悪のストーリー。
火付盗賊改方の長谷川平蔵が江戸に蔓延る悪を斬っていくという物。
主人公の平蔵が「元々、悪側に近い人間だった」という設定が分かりやすいストーリーに深みを持たせている印象。

中村吉右衛門版の鬼平は見た事が無く、今作で初めて「鬼平犯科帳」の世界に触れたけど、滲み出る人情味の良さという平蔵のキャラクター性がかなり魅力的。市井の人には優しい目を向け、悪には容赦無い。
柄本明演じる盗賊とのお白洲でのシーンは柄本明の迫真の演技も相まってホロッとこさせるものがあった。

後、「藤枝梅安」シリーズでも感じたけど出てくるお料理がすんごく美味しそう。ちょっとしか映らないけど軍鶏鍋の映像は朝から飯テロものだった…。

ミッドクレジットのシーンからすると、続編がありそう…?
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