おーたむ

ヴェノムのおーたむのレビュー・感想・評価

ヴェノム(2018年製作の映画)
3.8
案外評判が良さそうだったので、暇も重なり映画館に出向くことにしました。
ふむ。まあ、まあまあでしょうか。

ヴェノムの圧倒的な能力や、ヒーロー映画には珍しいグロ系の映像の新鮮さ、主人公が寄生されるという設定ながらそれをコミカルに描いた掛け合いの楽しさなど、見どころはそれなりにあります。
自分が乗っ取られる恐怖や、活動源として人間を喰う寄生種を受け入れることへの葛藤など、いくらでもシリアスになっていきそうな作品をポップに仕上げちゃうあたりは(良し悪しはあれど)さすがのマーベルブランドでしたね。
一方で、そりゃそうなるだろ的に転落するエディの記者としての能力や、ヴェノムが同族の地球流入を阻止しようとする動機など、説明が足りずに説得力を欠いてるなと思うところもちらほら。
物珍しさとアバウトさ、両方感じる作品で、個人的には抜群とまでは言えないかな…って感じでした。

まあしかし、面白かったは面白かったですし、新シリーズになるんだとしたらまずまずの出足なんじゃないですかね。
あの見た目で案外性格にかわいいところがあるヴェノムは、なんだかちょっとクセになりそうな予感がします。
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