エクストリームマン

ヴェノムのエクストリームマンのレビュー・感想・評価

ヴェノム(2018年製作の映画)
3.2
Are you gonna eat anybody else?

今一歩のところでデッドプールになりきれなかった感がある。それは暴力的で残虐な筈なのに、レイティングを気にしたような挙動と言葉遣いのせいかもしれない。まぁ、コミックスのヴェノムも昨今はお行儀が良いので、それを手本にしましたと言われればそうなのかもしれない。やはりロボを映画化すべき頃合いか。

とはいえ、トム・ハーディの本質的なチンピラ感がエディ・ブロックのキャラクターにはよく合っていたし、安定のミシェル・ウィリアムズが一瞬だけ魅せるレディ・ヴェノムもなかなか。街中を駆け回る場面も最高だったので、願わくば100人ほど殺してほしかった。本作のエディ・ブロックは社会や他人に殺意を抱いているような境遇ではない(不器用で、スキャンダルを暴き損なった後はやさぐれてるだけ)からなぁ。監督もルーベン・フライシャーで、そこまで過激で狂ってはいない。

リズ・アーメッド君の今後の活躍に期待。