misty

2重螺旋の恋人のmistyのレビュー・感想・評価

2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)
4.0
エロスとタナトス紙一重。あっ全然大丈夫〜と思ってるうちに全然大丈夫じゃなくなってきてもう超絶に怖かった。女性の性的二面性よりも、精神分析という行為や根源的な人間に対するグロテスクみたいなものに目が行った気がする。人間生きてるだけでグロテスク…夢に見そう…

何を言ってもネタバレになる系映画だと思うんだけどそもそもネタバレも何も…という思いもある何をバラそうと意味はない気がする 精神分析や臨床心理学の立場からの解説もできるんだろうけど現代アートをガチで論破しようとするようなもので滑稽だなというか、インスタレーション映画ですね!(ディスじゃない!)

マリーヌ・ヴァクトへの愛がビンビンに伝わってくる映像なのはとても良かったですね ベリショでスーツの細いお姉さん(美術館勤務)という、おおお…この、なにもかもを体現してみせられたようなこの感じ…映画はずっと怖くて死にそうになるがマリーヌへの愛だけはあたたかかった でも死ぬかと思った

怖すぎてドリンク持ったまま固まってもうたし終わったあとパンフレット買いに行くもまじで声が出ないというか言葉が出なくてレジの前でまた固まってもうて「…2重螺旋の恋人のパンフレットでいいですか?」て逆に聞かれてしまう事態 エンドロールで恐怖が限界突破して笑い出しそうになったの初めて
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