来夢

ビューティフル・デイの来夢のレビュー・感想・評価

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)
4.1
『ビューティフル・デイ』
ヤバい。こいつは、ヤバい。切ない。ホアキン・フェニックス、最高だ。
「タクシー・ドライバー」が引き合いに出されていてなる程と思うけど、もっと単純に少女と殺し屋(厳密には違うけど)という全く違う二人が共鳴(共感)をおこすというのは「レオン」ぽくもある。
過去と現在と未来。生と死とその狭間。もしくは生まれてくる前。ビューティフルデイはどこにあるのか。
優しさと凶暴さ。苦しみと悲しみ。どこをとっても切なさが込み上げる。
原題は、お前は存在していなかった。的な意味の「You Were Never Really Here」。邦題の「beautiful day」は劇中の重要な台詞。一見対照的にも見える二つの題名だけれども、そこは映画を観て色々考えてみてほしいところ。
この作品でホアキン・フェニックスの魅力に気づいた人には「容疑者ホアキン・フェニックス」をお薦めしておきます。
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