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ラッキーのtottsunのレビュー・感想・評価

ラッキー(2017年製作の映画)
3.8
私が最近見た映画400
「LUCKY ラッキー」
90歳の無神論者ラッキー(ハリー・ディーン・スタントン)は、いつものように一人暮らしのアパートで目を覚まし、コーヒー片手にタバコを吸っていた。なじみのバーではカクテルを飲み、常連客たちと変わらぬ時間を過ごす。ある日、彼はふと人生の終えんが近いことを実感し、死について思いを巡らせる。
2015年秋から始めたこのシリーズも400本となりました。
映画館や試写会で鑑賞した本数は抜いてますが、DVDや地上波、Netflixなどそれらの鑑賞した本数がいよいよここまできました!
最初は節目に何を観ようか考えたんですが、自然にいつも通りにしようと思いあまり深い理由は無いながらにこの作品にしました。
今作はタイトルやこのビジュアルは知っていましたが、ストーリー等は調べておらずそのまま鑑賞しました。
正直どこから語ったら良いのか分からない。
美しいハーモニカの音色や、ところどころ映し出される景色はとても美しかった。静寂の中の美。
それとは対象的にラッキーのルーティンで過ごす1日や行きつけのバーで常連たちと話す会話。
哀愁漂う感じもありつつ、バーでは常連客たちとガヤガヤ過ごす。
映画としては何も派手なことは起きないし、彼の人生を物語っているかのように淡々としている。
でも彼自身もそうだし、彼の中で新たな何かが見つかって以降に出会う人たちが放つ台詞が深かったり、とても印象的だった。
ポスターにも書かれているが"孤独"と"ひとり"は同じじゃない。「lonely」と「being alone」は違うんだ、「alone」は「all」と「one」でできている…
とか沖縄戦の少女の話とかそこまで大きな熱量を持っているわけではないけど淡々と染みた。
そうはいうものの私がまだ20代という人生においてのひよっこのせいか理解しきれない部分もあり、もっと経験を積んで大人の階段をのぼるべきなのかなと思った。
年齢を重ねれば見えるものも変わってくるのだろう。
私的には☆☆☆.8かな。
作品自体は嫌いではないけど、その淡々な雰囲気としてはある程度映画観てる人の方が良いだろうし、若い人よりもある程度人生経験のある方たちに見ていただきたい…
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