「オッペンハイマー」🎬23
第2次世界大戦中、才能にあふれた物理学者のロバート・オッペンハイマーは、核開発を急ぐ米政府のマンハッタン計画において、原爆開発プロジェクトの委員長に任命される。しかし、実験で原爆の威力を目の当たりにし、さらにはそれが実戦で投下され、恐るべき大量破壊兵器を生み出したことに衝撃を受けたオッペンハイマーは、戦後、さらなる威力をもった水素爆弾の開発に反対するようになるが…
IMAXレーザーGTにて鑑賞。
見なければ！という使命感に駆られていたものの、夫婦で見ようと話していてなかなかタイミングが合わず…今日しかない！って思ったらコナン公開初日でIMAXがほとんどそっちに持って行かれて大慌てで見られる劇場を探して無事に鑑賞できました！
ノーラン監督作品のため「IMAXで見る！」っていうのは譲れなかった。
（同じように思った方が多かったのか、ほぼ満席の超満員でした）
見た感想は、いやーすごかった。
「TENET」とか「インセプション」とかと違って伝記作品であり結末を知っているためSFのような高揚感みたいなのは無かったけど、3時間に渡る長尺をノーラン監督らしい雰囲気でねじ伏せられたような作品でした。
見る前に大慌てでYouTubeやネットで相関図や3パートの大まかな流れを予習したけど…やっぱり難しかった。
でも、スクリーンから伝わる熱量と身体を揺さぶるほどの爆発シーンなどの衝撃は家では体験できない没入感でIMAXレーザーGTで見られたというのは本当に大きかった。
色々なシーンがある中でロスアラモスにて物理学者の面々が揃いトリニティ実験が行われるまでのなんとも言えないみんなの結束力や成功に向けた高揚感みたいなシーンは誰も止めることができない大きな力のようなパワーを感じたと同時にそれが後に広島、長崎に向かっていくのだと分かった自分の中での恐怖が全身を包むような感じが怖かった。
オッペンハイマーが靴音に感じたような威圧感のようなものにすっぽり覆われたような感じ。
こういう感覚になるのは私が日本人だからだろうし、もし史実が異なって当初想定されていたドイツやソ連に落ちていたらこんな感覚にはならなかったんだろうなと。
複雑な気持ちにさせられる作品。
でもそういう苦い気持ちにさせられるからこそ、反戦映画としてじわじわと響いてくるものがある。
私的には☆☆☆☆かな。
鑑賞後はグッズ売り場に並んでパンフレット購入しました。
