羊の群れは丘を登る

母という名の女の羊の群れは丘を登るのレビュー・感想・評価

母という名の女(2017年製作の映画)
3.3
姉クララと暮らす17歳のヴァレリアは妊娠しており、父親のマテオと暮らす。2人とも定食に就かず、子どもが生まれてくる自覚もないのか呑気にセックスしている日々を過ごしていた。
クララは疎遠だった母親のアブリルにヴァレリアの妊娠のことを伝え、帰って来る。
アブリルは子育てを懸命にフォローするが、親としての自覚がない2人には子育てが無理と養子に出す。
ここまでは、一件良き母親の様に感じるけど、実はこの母親が毒親だということが徐々に浮き彫りになる。
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アブリルは母性というより、独占欲の塊だった。アブリルの毒親のヤバさは、冒頭の母親が疎遠で姉妹の2人暮らし、父親が別の女性と家庭を持っているところから兆候はあったんだなと思った。
ヴァレリアは結局、子どもに対して持っているのは母性か、所有という独占欲のどっちなのだろうと勘繰ってしまう。