ラグナロクの足音

女王陛下のお気に入りのラグナロクの足音のレビュー・感想・評価

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
4.2
アカデミー賞最多ノミネートおめでとう!そしてあっぱれエマストーン乳首解禁!こいつぁたぶん作品賞とるかもな。ぶっちぎりの完成度。原作名は「The Favourite」意訳するとすれば「わたしのいちばん愛しいひと」。ちなみに安心してくれ、ゴラムは出てこない。ストーリーはどうしようもなく他力本願でぐうたらなイギリス女王アンをめぐって、二人の侍女が繰り広げるエゲツナイ派閥争い。まさしくイギリス版大奥。ジェンダーフリー論に異議を申したいわけではないが、男からしたら本当に理解できないようなことで争うんだよな女子って。男子校と女子校で起きてることを比較するとよく分かる。国際外交関係は人間関係に通ずるといわれるが、言ってみればほとんど女性同士の関係が問題だったりするわけで。この映画は、そんなちょっとした嫉妬心がやがて国家を滅ぼすほどの業火となって未来を蝕んでいく様子を見事に炙り出した。その惨さを優雅に魅せた撮影の素晴らしさよ。 驚愕の魚眼レンズカットも量産。神ショットの連続だった。撮影賞いただきかな。個人的には、レイチェルワイズのS嬢っぷりと性欲の強さが有名なウサギたちの演出が気に入った。
ラグナロクの足音

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