このレビューはネタバレを含みます
エマストーンという役者に圧倒された。攻めてる。攻めめくってる。およそ日本で皇室の、レズビアンの、皇居でファック連呼の映画なんて撮れない。男女の差別史はある時代でもうすでに逆転が起こっていたのではというくらい女性の強さが暴力的に描かれる。ゴーンガール並み。およそ女性が政治的権力のトップになり得る国だからこそ描ける題材なのだろう。いやしかしエマストーンは凄い。女王と寝たところをサラに見つかるシーン。暗闇の中に目を開け、しっかりと動揺する宿敵を眼に収めるあの表情よ。これだけの女優陣の中でも圧倒できるその力業は、しばらくハリウッドでも敵なし状態だなと確信した。あれだな、エマストーンは汚い女がすげえ似合う。