まさぴょん

女王陛下のお気に入りのまさぴょんのネタバレレビュー・内容・結末

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

美術セット文句なし。役者の演技も素晴らしく、話も単純だが奥深くまとまっている。
ただ単純に宮廷のドロドロ権力争い、というわけでもなく、愛や道徳などもガンガン絡んでくる。
オリヴィア・コールマンの女王の演技は素晴らしい。わがままだが、何も知らずただただ寂しがりやというだけでなく、女王としての顔もしっかり出せていたり。人を信じることを辞めた表情など凄く魅力的。
レイチェル・ワイズの圧倒的な存在感と女王と昔から一緒にいたような演技は説得力がある。
エマ・ストーンは圧倒的な存在感で、視聴者を翻弄する。特に彼女を観る視点はレイチェル・ワイズからみたエマ・ストーン像になっている。
最初はただの優しい世間知らずな少女ぐらいの感覚だが、、、、
後半からのエマ・ストーンからは初期の純粋さは見えない。男を手玉に取る様子も自然で上手い。そして、ラストで彼女は本当の姿を表す。
このラストの演技がゾワゾワしてすごかった。

倫理や道徳の壁を一度破るといくところまでいけてしまう。人間の変化だとかエゴとか、愛とはとか普通に宮廷物語とも楽しめたりとか、色んなエッセンスが詰まっていていい映画。

まとまっていないし書ききれない。
まとめるといろんな立場からの弱肉強食かな。

真実の愛は醜い部分をそのまま認めることなんだろうね。それでいて、大多数の人はは醜い部分を醜くないと認めてほしいのかな、なんて考えたり。
まさぴょん

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