低予算のスプラッターで、よく「豆腐」なんて揶揄されるのは、都合上、ちょっとしたダメージで大幅に人体が欠損しなかればならないから。
そこで、思いきって「人体を粘土にする」という試みは素晴らしい。
受験ってただでさえピリピリするもんだけど、芸術なんて判断基準の曖昧なものだと余計に苦悩するだろうし、そこに田舎から東京への怨念も相まって凄く居心地が悪そう。
エロシーンが皆無なのも、この手の低予算スプラッターにしては思いきっていると思う。
その分、粘土の設定を活かしたグロシーンは、残虐さもオリジナリティもあって好き。
あの手この手で復活し、最終的には憎き東京に復讐する粘土モンスター。
B級らしい、いい映画でした。