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さよなら、僕のマンハッタンのslvのレビュー・感想・評価

3.8
原題の『 The Only Living Boy in New York』はサイモン&ガーファンクルの曲名、冒頭にイェイツの詩、ルー・リード、ボブ・ディラン…と好みの要素が詰まっている作品で期待していたのだけど、音楽の使われ方にはさほどグッとこなかったな…

しかし、ストーリー展開はどんどん予想していなかった方へと向かっていく感じで面白かった。

「友達として付き合うには凄く良いけど、恋人にするには面白みに欠ける」タイプの、いまいちイケてない風の男子だったトーマス君が、だんだん男っぽく、格好良く見えてきたりするあたり、主演のカラム・ターナーくん、なかなかに魅力的かも。

大人の女のクールな色気たっぷりのケイト・ベッキンセールも素敵。
自分に自信がある女だからこそ言える台詞は、格好良すぎて恐れ入った!

そして何より、謎の隣人を演じたジェフ・ブリッジスの渋さよ。。最高。

ストーリー的には、多少作り過ぎ感というか、無理やり感が否めないけど、
ジェフ・ブリッジスの涙にグッときてしまったので、もう、あのシーンの尊さだけでも、この作品ほんとに観て良かったと思えます。
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