冒頭、太った中年女性が歩く砂漠の道。
バックには哀愁漂うCalling You…
一見ミスマッチな組み合わせが何とも衝撃的なスタートだった。
ただ見終わってみると冒頭の印象との差の大きさに驚き!
どこかもの寂しく暗いイメージのCalling Youが ほっこりじわじわ心が温かくなるような魔法の音楽へと変貌していた。
そしてヤスミンの存在がどこかメリーポピンズにも通じたりして…。
但し魔法の力など借りることなく、生身の人間として周りを包み込み悩みを抱えた大人達を救う女神のようにさえ映る。
寂れたバグダッド・カフェが人が集うまさしく“砂漠のオアシス”へと変化し活気づいてゆく、ミュージカル仕立てのマジックショーに至ってはもうワクワクした。
美しいモデル体型の主人公ではなくヤスミンだからこそのこの空気感。
キュートで綺麗好きでちょっとだけセクシー、その愛らしい風貌が素敵に見えてくるバグダッド・カフェMagicにかかったのは私も同じだった。