このレビューはネタバレを含みます
イスラム過激派組織ISに武力支配されたシリアのラッカ。
そのラッカの日常を取り戻すためにRBSS(ラッカ市民ジャーナリスト集団)がISと闘う姿を撮影したドキュメンタリー。
銃を頭で打ち抜く、首が切り取られ街中に晒された死体、4歳くらいの子がぬいぐるみの首をナイフで切るなど、残虐な映像が多分にあるので、見る際は心したほうが良い。
・RBSSは"Raqqa is being slaughtered silently."(ラッカは静かに虐殺されている)の略で、映画のタイトルにもなっている。
・ISは"Islamic State"(イスラム国)の略で、組織の自称であり国ではない。
ラッカがISに武力制圧されたのが2014年6月、この映画が公開されたのが2017年。
今このコロナ下に乗じて、またISが虎視眈々と勢力拡大を狙っているようだ。
世界中の子どもを守る義務が大人にはある。
自分の強欲を満たすために他人から奪うな。
他人の命を、生活を、人生を、粗末に扱うな。
「ISは思想だ。思想は集団が消えても永遠に続く。今日はラッカで、明日はよそで。」
