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すばらしき映画音楽たちのwisteriaのレビュー・感想・評価

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)
4.5
『ようこそ映画音響の世界へ』がとっても良くて、そのレビューの時にこちらもおすすめされていたのを受けてAmazon primeで。

まー、こちらもよくぞここまで!というくらい数多くのレジェンド映画音楽関係者の証言をとっていてその熱量に圧倒される。ジョン・ウィリアムズ、バーナード・ハーマン、ダニー・エルフマン、ハンス・ジマーなど名だたる作曲家達や彼らとタッグを組んできた監督達の資料映像やインタビュー。またその意義を解説する学者の分析なども入る。贅沢にもあの映画のあの名シーンといった具体的な引用を散りばめながらそのスコアの革新性や制作裏話などを聞くことができる。

以下、個人的に今後の鑑賞に活かしたい箇所のメモなど。

バラク・オバマのあの大統領戦の歴史的勝利演説に(無断で🤣)使われていた音楽は『タイタンズを忘れない』だったのか!この映画は未見なので要チェック♫

ジェリー・ゴールドスミス音楽の『猿の惑星』や『チャイナタウン』の革新性。これは昔観たことあるけど音楽は特に意識してなかったからその観点からの再見をしたい。

観よう観ようと思いつつこれも未見のデヴィッド・フィンチャー監督『ソーシャル・ネットワーク』はトレント・レズナーとアッティカ・ロスによる音楽。これは映画音楽専門の作曲家とは違うミュージシャンからのアプローチの代表例。近年大活躍のジョニー・グリーンウッドとか坂本龍一などもこの系譜に連なるのだろう。

只今進行中のバットマン予習復習の流れで次に観る予定なのがちょうどハンス・ジマーが音楽の『ダークナイト』。これは完璧なタイミングでの鑑賞やったわー。

ダークナイトの革新性は、オーケストラと電子音楽の境目を消したこと、どこで切り替わったか分からないほど滑らかだと。弦楽器のフレーズの反復、そしてパワフルなビートが絶え間なく響き渡ると。なるほどなるほど〜

正直ちょっと主張の強すぎるハンス・ジマーの音楽には多少の苦手意識があったのだけど、その狙いや意義を知り新たな認識で『ダークナイト』を音楽面からも楽しめそう♫
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