明石です

すばらしき映画音楽たちの明石ですのレビュー・感想・評価

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)
4.8
その映画を見た前と後では少しだけ映画の見方が変わってるような映画にたまに出会えて、そういうのは最高に幸せな経験だと思うのですが、本作はそのひとつでした。「自分で聴いて鳥肌が立つような音楽じゃなければ駄目だ。自分にガツンと響く曲じゃなければ、観客や聴く人の心に響くわけがない」「シンプルな音だが、長い時間をかけて、それしかないと思えるまで煮詰める」音楽に限らず、何かを作り上げるにおいて欠かせない、ジャンルを超えた万国共通の精神性みたいなのを垣間見せてもらえた気がする。しかしスピルバーグの横でジョン・ウィリアムズが『ET』を作曲する場面には鳥肌が立ったよ。『トランスフォーマー』の音楽をミキシングで完成させる過程も超スリリング。エンドロール後にジェームズ・キャメロン本人が語る『タイタニック』の描画シーンの誕生日話でさらに鳥肌がたった。映画作りは奥が深い。深すぎる。好き。
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