ヴレア

少女邂逅のヴレアのレビュー・感想・評価

少女邂逅(2017年製作の映画)
3.7
いじめを受けた事で喋れなくなり、心を狭い所に追いやって生きる少女。狭い箱の中に蚕の幼虫を飼う事が彼女の唯一の楽しみとも言えるものだった。しかし、その友達さえもいじめっ子に奪われてしまう。
絶望しかない彼女の元に現れたのが、彼女を助けようとする転校生の少女である。君はもしかして蚕の生まれ変わりなの?(傷口から糸を出すぞ!)

そんな少女二人が絶望からの再生を目指す希望に満ち溢れた青春ストーリーとなっている。似た作品だと『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』とか近いかな。

電話ボックスで少女二人が話すシーンが印象的で素晴らしかった。
「虫に痛覚がないって知ってる?」「すぐ死ぬから。痛みを覚えても意味がないんだって」「でも、君には生きる価値があるんだよ」
ここから二人は互いに信頼関係が生まれ、段々と友情を育んで行くことになる。

とにかく、青春感満載の透明感溢れる映像が綺麗。

そういえば後で気付いたんだけど、タイトルの邂逅(かいこう)って蚕(かいこ)にかけてるのかな?笑
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