ようやく作品が登録されたので、以前観たものを投稿。
熟年のヘレーネ・ブリンデル(マルティナ・ゲデック)は、夫(ヨハネス・クリシュ)に対する日々の生活への倦怠、また信仰も失い鬱々と暮らしていた。ある日、ラジオで聞いた脳医学者のエドゥアルト・グルック(ウルリッヒ・トゥクール)の話に興味を持ち、彼の講演を聞きに行くが…。
そうか、この歳になっても目覚めるのかと変に感心してしまった。ええ歳のへレーネがそれほど美しいわけじゃないけど、エドゥアルトに認められ賞賛される度に美しくなるようだった。あんな風に自分を認め、褒め称えられたい。エドゥアルトの優しい振る舞いと彼の持つ苦しみの葛藤とで、なんとも言えない妖艶な雰囲気を感じる作品になった。
彼らが共演している「善き人のためのソナタ」も観てみたい。