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終わった人のamuのレビュー・感想・評価

終わった人(2018年製作の映画)
3.5
やばい。面白かった。片手間に流し見しようとしていたにもかかわらず展開に惹き込まれ気づいたら手を止めまぁまぁ見入ってた。

監督、、!
スマホの、リングの、邦ホラーの中田監督?!笑 こんなんも撮れるんすか!なんなん、脚本が良いのか? 原作が良いのか?…って、原作、内館牧子?!ていうほど内館牧子さんを知らないけれど、顔がヨーダみたいな人だっけ?とググったらそうで、たくさん出てきた顔画像をボーっと眺めていたら怖くなった。そしてこの顔怖いって昔から思ってたんだよな、、皆さんは怖くないですか?と思い、さらに検索してみたところ知恵袋に、「内館牧子さんの顔、怖くないですか?」という質問が山ほどあって、なんか、、気持ち落ち着きました。では、本題へ。

60歳、定年退職、無趣味、これまで頑張ってきたんだからゆっくりしてね、って。ゆっくりの仕方がわかんない人には地獄のはじまりですわな!まさにそんな地獄のスタートを、「終わった人」とした身も蓋もないタイトルに、あんまりじゃないのかぁーと思うけど、そこは舘ひろし!そんなに可哀想な感じはしない。だが!感情移入はさすがに出来ないまでも、なんだか他人事とは思えないというか、時間だけあって、んでまぁお金あるならね、旅行とかって思うけど、おそらくそういう問題じゃないのよね。「マイ・インターン」のベンと同じ悩みですね。自分自身の生きる意味、生きていて楽しい、自分の足で立ってる!というような本質の問題だから、何してもいいし何時までゴロゴロしててもいいと言われても、苦しいだろうなっていうのはわかりますよ。次の仕事決めずに会社辞めた時みたいな。転職活動しつつ、やる気もあんま起きなくて、昼間めちゃ天気良かったりした時って地獄感ありますもん。明日が不安みたいな。これは定年退職した60歳でなくても、なんとなくこの感覚は若くても理解出来る人には出来る気持ちの状況であるように思えた。だから、人との縁で色んなことが起きていく舘ひろしを良かったねー!!とも思ったし、まさかの出来事もあるし、ものすごい波瀾万丈人生が定年退職後にやってきたけど、お金の面でなんとかなれて、奥さん黒木瞳で娘臼田あさ美で、なんやかんや幸せな人生やんーて思えて、だからとにかく、お金なくて仕事なくて天気がいい中で部屋にこもることが一番つらいよなーて反面的に思わせられた作品でした。

そんな私は絶賛バイトしながら転職活動中です。明日は雨でもいいよー。
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