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アキラとあきらのamuのネタバレレビュー・内容・結末

アキラとあきら(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

これがカタルシスってやつか…!!!


って最後にはなる半沢直樹パターンだってわかっていても、前半ずっとムカつくやついるし、行手も阻まれるし、くぅ!ってなる。でも視聴者を我慢の限界までイラつかせることによって、その反動も大きいと踏んでのことなのだよね、毎回ね。それが池井戸潤。

いや〜、それにしてもムカついたな、ユースケサンタマリアと児島とキンプリ。でっかいハリセンで後頭部パコーン!ってしたくなるくらいイラッイラした。

アキラとあきら。タイトルめちゃくちゃダサく無いか?と思ったら、原作タイトル通りなんだね。じゃぁ仕方ないか。?

本作の横浜流星、「流浪の月」の後の出演作品で、「流浪の月」が凄すぎたからこの程度の役なんて寝ながらでも出来そうなくらいおちゃのこだっただろうな。俳優優等生でした(?)もはや物足りないくらい。なので改めて役者のポテンシャルをめっちゃ引き上げちゃう李監督の演出力を感じてしまった。とはいえ本作の三木監督は心情を描くの上手だし、泣くつもりなかったのに思いがけずほろっとこさせるの巧い。説明的に展開させないところも良い。

そして竹内涼真の大鷹弾(帝一の國)っぷり。正義と人情と優しさで出来ているね。竹内涼真は。この役もめっちゃ合ってました。

でも。毎週モヤモヤさせられてた半沢直樹と違って、二時間で優秀な同期の二人がそれぞれに秘めた熱いものをかけていく感じと、ハッピーエンドはわかっているからこそ言うてもそこまでのカタルシスは無かった。ユースケサンタマリアの「絶対に頭は下げない」という台詞は大いなるカタルシスへの伏線だと思っていたから、ここでも香川さんばりの土下座か?と思っていたら、あの泣きの演技は完全にやられました。(泣いた)

あと、塚地さんには毎度うるうるさせられた。風吹ジュンに微笑まれたら泣いちゃう(きみの瞳が問いかけている)くらいには、本作での塚地さんの存在は大きかったな。って思ったら、「きみの瞳が問いかけている」も三木監督だった。(´>∀<`)ゝ
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