終わった人の作品情報・感想・評価

「終わった人」に投稿された感想・評価

Yu

Yuの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

今まで定年後なんて考えた事がなく、
ちょっと衝撃的だった。
確かに何したらいいのか
途方にくれるかもしれない。
1つ気になったのは今井さんが
死ぬ時ちょっとホラーだった…
GinziStars

GinziStarsの感想・評価

3.5
機内鑑賞。
早くリタイアしたい僕にはちょっと理解できないが…暇過ぎて仕事したくなるのかな?
stkio

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3.5
身に染みて感じるのは歳をとったせい。ささやかな生活に幸せがあると、とりあえず解釈しておこう
中田秀夫監督だったんだ
東大卒で一流銀行勤め、出向、定年退職…

ハリウッド的なデニーロ的な映画の日本版かと思いきや…
甘くない

広末さんはいくつになっても可愛いです
Kadobon

Kadobonの感想・評価

3.2
いまいち入り込めなかったのは、どんなにダサく見せてもやっぱり舘ひろしがカッコ良すぎたせいか??
majimakira

majimakiraの感想・評価

4.3
舘ひろしさん、こんなにもいい役者さんだったんだなぁと改めて実感するぐらい、キャリアの終わりと人生の晩節に向き合う元銀行員の寂しさ、戸惑い、可愛らしさや、依然として胸に秘める矜持が絶妙なバランスで混ざる表情に、燻し銀の巧さを感じた。また、何気に娘役の臼田あさ美さんの、素直で芯の強い振る舞いもとても良い演技だと思った。この夫婦が長年に渡りその背中で引っ張った子の姿として、自然に感情移入することができた。

ストーリーは、一念発起して参画を決めるベンチャーの行く末や主人公本人に課せられる始末のかたちがあまりに唐突かつ劇的過ぎて少し驚いたが…、故郷・盛岡の友人たちと高校時代を懐かしんだりする、半ばノスタルジックな足踏みの姿と、前向きに新しい時間としての余生を築きに行く姿がとてもリアルにバランスされていて良かったと思う。きっと誰もが、多かれ少なかれ、こんな風にインパクトを感じ、アジャストしながら生きていくのだろう。いくつになろうとも…。
自分がもっと年齢を重ねた頃、なんだかまた観たくなりそうな作品だ。
secchan

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3.3
定年してから色々起きまくり!笑
社長の舘ひろしかっこいい~...黒木瞳さんともすごい似合ってる。臼田あさ美さんの髪のツヤッツヤ具合が気になった。笑
黒木瞳さん、お店出すの遅い気が。笑
広末涼子、清純に見えて迷惑な役。
最後は仕事で大成功して欲しかったなー
akemi

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3.0
仕事一筋のエリートサラリーマンの終わった後(定年退職後)
終わった人1日目での濡れ落ち葉っぷりがえげつない
コメディタッチに出来ていて
面白かったけど
遠い未来ではない自分の定年退職後を考えると、人ごとじゃない💦
試写状のハガキに館さんのドアップ版のポスタービジュアルがあって、正直見に行くかどうか迷いました。でも当たったやつは何でも見に行く、選り好みはしないという自分で勝手に決めた試写会ルールに則り生真面目に見に行ったところやっぱり場違いかと思えるほどに会場の年齢層が高くて定年されたか定年間近の御夫婦がたくさんおられました。

映画の内容もどうやら‘定年後あるある’らしく笑いが起きる場面も多かったです。
僕としては会社と家の往復の毎日で寝る時間を削ってどうやって映画を見るかばっかり考えて日々過ごしているので、この延長線上にこんな未来があると思うとどんより暗い気分になりましたね。何のために毎日頑張ってるんかと…泣。

おそらく試写じゃないと見てない作品です。
身に染みてしまって、とても笑えるコメディとしては見れませんでした。
いちご

いちごの感想・評価

4.7

このレビューはネタバレを含みます

「生きること」「人生」を問う良作!!

*原作未読。複数回鑑賞。


【本編感想】
笑いの絶えない館内。
シニア層の男性1人客、ご夫婦、ご婦人のグループが多く、よく笑っていらした。

特に、舘ひろし演じる主人公 田代壮介が久里(広末涼子)に翻弄される恋の場面、壮介が妻の千草(黒木瞳)に家を出されるシーンでは、未だかつて映画館で聞いたことのない爆笑が起こっていた。
おススメは自宅ソファで恋を妻子に報告する場面、足が可愛い!千草に怒られても全く響かず、独りうどんを食べる場面、再就職の面接で出された物を見た時の顔!

鈍感で爪の甘い田代壮介が、舘ひろしの細やかでリズム感の良い演技により、チャーミングで憎めない人物像に仕上がっている。
コメディ部分は思い切り楽しめ、シリアス部分は暗くなり過ぎず、鑑賞後の後味が良い。

しかし、コメディとして宣伝されていた映画ではあるが、『終わった人』の真骨頂は「人間が生きるということ」、「人生とは何か?」と云う骨太な問いを観客に突きつけ、行動を促すところにある。
現役会社員、働き盛りの人々の感想ツイートでは、人生に対して奮起する声が数多く見られた。「手遅れになりたくない」「転職にチャレンジする決意をした」「新入社員に見せるべき」との声も。

コメディ部分でくすくす笑っているうちに見落としがちだが、この作品は、壮介、久里、鈴木社長(今井翼)、二宮(笹野高史)、16番(渡辺哲)、千草、夢を追う人々の群像劇にもなっている。
年齢や学歴、能力関係なく、避けられない運命、親の介護等の理由で夢潰える人。他人に言われて夢を諦める人。夢叶える人。

人生は、自分の決断と運命が渾然一体となって展開する。
私達は、登場人物達の様々な夢の行く末を客観的に見ることにより、改めてそれを知る。残念ながら、どんなに努力しても『抗えないことが起きるのも人生』だと再認識する。

そして、主人公 田代壮介が、作中2度呟く良寛の辞世の句「散る桜 残る桜も散る桜」、二宮が叫ぶ「生ぎでる!終わってねぇど!!」という台詞が胸に迫るのだ。

人の行く末は大差ない。
成功する事もあれば、失敗する事もあるが、人生に勝ち負けはない。
そして、たとえ、苦境に陥り、困難に遭っても『生』が終わるその日まで、人生は終わらない。生きている間は、終わっていないし、終われないのだ。


その上で、もう一度、あの台詞を思い出してみよう。

「後悔はないんですか?」
この作品の予告篇でも流れた鈴木社長から田代への問いだ。

抗えない運命もあるのが人生。
しかし、「信念を持ち、精一杯生きてきたのか?生きているのか?生きていこうとしているのか?」…。

鈴木社長(今井翼)は、この『終わった人』と云う映画は、そう問うている。


映画初出演となる今井翼が物語のキーとなるベンチャー企業社長を好演。
予想だにしない展開で見せる目の演技が圧巻。
鮮やかな存在感を放つ今井翼の “目の演技”は今後、彼の代名詞になっていくのではないだろうか。


2018年モントリオール映画祭コンペティション部門での上映が決定したとのこと。
広末涼子の可愛いらしい盛岡弁が印象的であったが、字幕はどうなるか。


【演出感想】
◆田代壮介が拘る『勝ち負け』をモチーフとした様々な場面が積み重ねられ、作品に軸を通していく。

二宮がボクシングの試合で勝者に囁く言葉、回想のラグビーの試合、現実のラグビーの試合。そして、作品終盤、旧友であるラグビー部仲間との居酒屋シーン、田代壮介の「勝って勝って、勝ちまくりたかった。」と云う悔しさの吐露。試合の『勝ち負け』が人生の『勝ち負け』に重なる。
しかし、田代同様、観客も『勝ち負け』をモチーフとした数々の変奏を見せられ、人生に勝ち負けはないと知る。

◆定年退職以後の人生、人間の『老いた姿』も折々、挿入されている。

介護病棟にいるらしき千草の母親、16番が自宅介護をしている痴呆症?の父親、いつも人に囲まれているが口を開けて眠っているご老人。
人間はただ地球上の生物として生まれ、そして死んでいく。
「散る桜 残る桜も 散る桜」

◆何度見ても新発見あり!の細やかな演出

・同じ黒塗装の車が3台出てくる
「去る車、逝く車、進む車」
退職した田代が乗るハイヤー、霊柩車、鈴木社長の社用車。

・会社で田代が使っていた時計が退職後も枕元にある。会社員生活にまだ囚われている暗喩?

・16番が大学と進路を選んだ理由。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を生んだ星空の美しい盛岡。

・田代が眺める古本屋の棚に並ぶラインナップ。石川啄木、志賀直哉。小林多喜二も?郷里の啄木に、白樺派、プロレタリア文学。
実直、素朴、弱き者の立場に立つ田代の性格が伺える。どうしても賃金を貰う労働者(会社員)に思い入れがあるのか。

・会社が倒産することになり、自宅。
暗闇に立つ田代のシルエットが原作文庫本の表紙イラスト、主人公のシルエットと酷似。

・再就職の面接で出されるお茶がもはやお湯。
田代は弁当の薄い鮭と同じく、家庭でも会社でも、今までの人生で見たことがなかったのだろう。会社員としては恵まれていた田代を表現。

まだまだ、他にも沢山!


1度、作品を観ただけでは何も見えていないのだとも教えてくれた映画。
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