このレビューはネタバレを含みます
エンディング曲のクセが強い…!
ちょっと静かにしてくれってなっちゃった。池井戸作品特有のラストカタルシスみたいなものが全部どっか飛んでっちゃった。(飛んでったのはタイヤだけのはずだけど) ?
この作品のための書き下ろし曲なのだとしたら余計に嫌悪。んで改めて思ったのは、エンドロールって本当に大事だし、センスが出るよなーと思う。余韻を味わせて欲しかった。
でも。実は言うほどカタルシスを感じるラストでも無かったので、全体的にもう一歩というか全然もの足りないというか。
作品自体すごくわかりやすい内容と展開で、とにかく伏線でムカつかせて最後全部回収して終わる「池井戸潤の、ならでは物語」だとわかっていたからそんなにハラハラしないし、なんなら慣れからムカつきもしなかったんだけど(慣れって恐ろしい)、救われずに終わるのは嫌なので、まぁ良かったよなとは思った。
それより亡くなった女性の夫役が浅利さんだったので長瀬さんとのシーンでは、トラジとうどんじゃん!と、感慨深さがあった。(ドラマ「タイガー&ドラゴン」)
前述の通り、私の展開慣れっていうのもあるのだけど、そんなにムカつかなかった理由はもうひとつあって、それは演者の演技力もしくは演出にある気がした。個人的に嫌いなディーンフジオカが敵として現れたとき、それだけでもうムカつけるなと思っていたのに設定のせいか弱かったし、ラストはなんだか君たちがアキラとあきらかな?みたいなカメラアングルで、なんともいえなさがあった。(そして昭和歌謡みたいな曲が流れ始めるという)
なーんか、演出や演者次第でもっと面白く良い作品になりそうな感じするのになーという印象。長瀬さん好きだけど、特別巧くは無いし。クドカンのドラマが彼には合ってる気がする。コメディの中での真面目なキャラとか。
あとこれは完全に演出と脚本のせいだと思うけど、長瀬さんが往々にしてタメ口なの気になったし、刑事の寺脇さんの態度がいちいち偉そうなの嫌だったし、高橋一生出てた?ってくらい途中から出てこなくなったの気になった。
とりあえず、岡山天音が出てたことが嬉しかったです。(好きな役者のチョイ役ってテンションあがるよね!)