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アイムクレイジーの8637のレビュー・感想・評価

アイムクレイジー(2019年製作の映画)
3.0
「いちごの唄」と共に考えると、やはり主人公の間の悪い演技は古舘佑太郎のそもそもの素質だったのではないか。というか、古舘佑太郎って本当に音楽をやっているのだろうか。
桜井ユキや岩谷健司は良いものの、やはり主人公が、反逆者的ロッカーにありがちな自信の無さを表現しようとして別の方向に飛んで行ってしまったようだった。

音楽映画としても疑わしいし、そもそも映画として欠陥があるように感じる。出会い、障害、妊娠描写すべてにおいてリアルがない。"運命の日"に突然コンポーザーが現れたらもっと驚くでしょ。即興で生まれた音楽にも、客観視した時には親和性を感じない。衝動が生まれても、音楽にも何にも繋がらない。それに「結局何なんだよ...」となってしまう。
しまいには、気球のシーンで背後に存在しないはずの人間(スタッフ)が見えた瞬間に冷めた。


追記:あのカフェ完全に「街の上で」のスパゲティ屋ですよね...
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