過去最速で「オチ読めたぞ」と思ったら仄めかされて、誰も判らない裏路地へ...
ジャズの、深くなるにつれてリズムなんて体を成さず崩れていくあの感覚に乗せて、お送りされるは"夢"の94分間。一夜を映すのに丁度良い尺ではあったと思う。
池松壮亮がやっぱり白眉な俳優だなと再確認できた。
冨永昌敬監督はいつまでもこういうレトロでジャジーで洒落た世界観を擦っててほしいな。その雰囲気を醸すのにピカイチの作風をしている。
あえて外したのかなってくらい80年代東京の街並みではないし、途中から好調なテンポから反れた感覚もあったが、結局は雰囲気勝ちの映画だったようにも思える。