玉露

悪女/AKUJOの玉露のネタバレレビュー・内容・結末

悪女/AKUJO(2017年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

031

日本公開決定時?
同じ頃からチラシを見ていた『アトミック・ブロンド』
アクション映画の小売店である韓国なら
とっくに越えているだろうという勝手な思い込み

色々あおられて、かなり期待して見にいってしまったため
私の中では期待はずれでした。
頼むよ、おい。と。

おまえは、どんだけ高いレベルのものを求めているんだ。クソなグルメ評論家気取りで、本当すみません。
与えられたもの、黙って食えやって感じですよね。

ま、こんな感想もありますよ。と。

でもカメラワークは凄い。
どう、まとわりついてるんだ?みたいなカメラワーク
これだけは、お見事。

私は最初のツカみで、まったくツカまれなかったので結構、おいていかれました。

始めの一人称。はたして効果的だったのか?
後半の実は、この前に何があって、、、など、わかってからの一心不乱さなどを表している意味ではアリなのかもしれないが、、、

ミラーで自分の姿が見えてバーン!
そこから一人称視点が外れて神の視点へ。鏡で客観性を得たのか?
フィットネスクラブ?のようなヤクザな建物

一人称視点では『ハードコア』という、突き抜けた作品を先に見てしまっているので、ここでも、ややマイナス
この他タイトルを出しての評価、本当クソですね。単なる出会いの順番のせいだろが。

だったら最初から外からの視点で見せるか
捕まるまでは一人称視点、どちらかのほうが統一感があって良かったと思う。
体力的には大変かもしれないけど、何なら始めから外からの視点で見たかった個人的な願望。

狭いところではあったけど
ザコキャラ一撃で倒れる、周りが待ってくれる問題など
アクション映画で気になる点において、特に新しい所にいってないオープニングだったので困りました。
くそ、こんなハズじゃなかったのに妄想の中では。

キムオクビン、もちろん凄いけど
シャーリーズセロンの壁は高かったか。

何かに寄ってからのカメラの切り替わりとかも面白いけど
ちょっと既視感あるし、
ここぞ、というところで使ってこそ効果が出ると思うけど、多用し過ぎで少しうるさい感じがしました。

何なら得意のカメラの切り替えで、もっと多くのトレーニング
例えば車やバイクのドライビング技術シーンとか見せておいて欲しかった。
そうすることでバイクチームとの対決や後半の最高のドライビングにも説得力出てくるし。
もしくはストーリーをさらに深める何かヒントを見せて欲しい。

このレビュー書いてる玉露とかいう奴、どっか行け

とある一人の女性の数奇な運命。でも背負わせ過ぎじゃないの?全体的に。
あと国家情報機関でいいのかな?あちらのダメさ加減にげんなり

最強の暗殺者を作るつもりなのか
ハニートラップの美女軍団を作ってるのかも、よくわからない。

過去を調べあげてるんだったら。あの人を相手に彼女にスナイパーやらせるべきでは無い。
よっぽど優秀な人材かもしれないが
狙いがブレる可能性がある分、この任務を命じる段階ですでに失敗ではないのか?

出てきた妹分ミンジュの初任務も、チンピラ二人にやられるくらいなら、まだ任務に出す段階ではない。

何ならもっと組織も手伝って彼女をバックアップしてやればいいのに。
なんで常に一人でやらせるんだ?

動くとバレるから?誰に?正式じゃない裏組織。だから後ろめたい者たちを集めて身分を変えさせて、、、うーむ。

全体的にアイデア先行でやりたいシーンを撮りたいために、都合よくしているような、、、そんな気がしてならない。

そんなことに難癖つけてたら作品にならないじゃないか。

劇団、国家情報機関。

物語の根幹に関わる?黒幕?
女所長とシンハギュンおじさんとは繋がっていたのか?敵対しているのか?

「私の二の舞」って何があったのよ所長。
なんか失敗してたら命を落とすのが、この世界の掟のような気もするけど。
アナタまだ生きてるよね?

実は、その辺が個人的にわかっていないので、もはや語る資格もないのだが
だとしてもタイトルは『悪女』ではないような。

とはいえ、このタイトルにこそ惹かれて見に行った部分もあるのでマーケティング的には正解なのか。

悪女とはいえ、彼女のことを指しているわけではないのかもしれないな。

他人に危害を加えている時点で良くない、と言われたらどうしようもないが
彼女は、周りに翻弄されつつ、ある復讐のために、ただひたすら真面目に生き延びてきただけでしょ
そこで気づかれた類いまれなる精神力、集中力、身体能力の高さ

それを利用している組織全体も、さらに悪だと思う。

あ、でもあの日本刀屋敷の娘からしたら、悪女になるか。

監視するためなのか?出世がどうの?とかいうヘラヘラした男側の、あの組織のやり方も
見てるこっちにはネタバレしながらやっている分、何なのこれ?と茶番劇感がすごくて
個人的に何か凄く嫌でした。

この関係性で本気になっちゃう、みたいなのが面白い要素なのかしら。
ゾッコンになるのは、かなりあるある展開だと思うけど?
はじめから本気っぽいし。
いつか全部ひっくり返してくれて、やられたーとなるかと、待ち焦がれていたのに。
『殺人の告白』撮った前情報も少し邪魔かもしれない。

この辺のわからなさについては、私自身、もうしばらく考えていかないといけませんね。

とある死体。
顔がグチャグチャにされてる時点で、あ、これは別人なのだろうな、と推測できるし。
でも本人は混乱してる、またもや大切な人を失ったと?
そうやって一つのチンピラ組を潰させて、さらに国家情報機関に送った?
自分を殺らせるために?自分が作り上げたものだから?
設定上、自分が作り上げたものなら娘の命ですら口笛吹いて何でもない、そういう人なんでしょうけどね。

だとしたら、全体的に容赦あり過ぎて
本当だったら、もっと危険な目に合わされるか
とっくに殺されててもおかしくないし
どこか中途半端な気がしてならない。
ま、殺したら話、進まないしな。

あとそれを煽って色々動いてたチョンモよ、どこ行った?

ただフロントガラスを、ぶち破り
ボンネットに乗っての運転からのバスの追跡は唯一新鮮に感じたし、アガリました。
ようやくか。ここにきて、ようやく。
(アクセル誰が踏んでるんだ問題を抜きにしても)

でもバスに入るまでも、蛇行運転で大きく振るとか、中から攻撃するとか
何かあっただろう。その辺の甘さも気になりました。

理想の中では2018年、2月。最高の作品で。
めちゃくちゃ応援するつもりでいたのになあ
その分、スコアが下がっていってしまいました。はあ、ため息です。

まとめると
目の前で父を殺されてから
実は敵役に愛を感じつつも殺人マシーンとして育てられ、
もはや死ぬ気で突っ込んだけど、生き残って捕まって、国家情報機関に送られ、エコー検査の画像により生きることを選び
整形され、さらに教育され利用されて、良かれと思って敵役に復讐させてやろうと手ほどき?された
運命というか、宿命というか、周りに翻弄され期待に応えてきた女の話
同時に、罪悪感のためと自分の育て上げた作品を確かめたくて、殺人マシーンになって自分に復讐してくることを願っていた変態男の話
で、いいのかしら?間違えてたらごめんなさい。
整形された彼女のように、私にはこのように見えましたのです。

また、いつか見直した時に、解釈が変わっていますように、、、

『殺人の告白』のほうが単純に面白くアガったなあ
あの頃から比べ、私自身がくだらない見方になってしまったのでしょうね。
とても悲しいです。
玉露

玉露