にっきい

悪女/AKUJOのにっきいのレビュー・感想・評価

悪女/AKUJO(2017年製作の映画)
2.9
こちらが銃落としたら、敵も全員銃使わないって真面目か!(笑)

予告見てスタイリッシュアクションって感じで期待してた作品。
ただ予告で一部主観視点の映像があったから、画面酔いが酷い僕は少し心配しながらの鑑賞になりました!(笑)

人としての感情を捨てきれなかった暗殺者の話し。
んー、思ってたスタイリッシュアクションとは違ったかなー。
冒頭の主観視点のアクションシーン、凄い勢いで人殺していくんだけど、息遣いが聞こえてきたりとスタイリッシュと言うよりは、最近の映画の流行りのリアルな戦闘って感じでした。
前半は冒頭の勢いのまま、アクションの連続でしたが、中盤にラブストーリーを挟んで、ラストにクライマックス持ってくるところは韓国映画の常套手段ですね。
たいしたストーリーがあるわけでも無いし、アクションを楽しめば良い映画なんだとは思うんですけど……。
冒頭は主人公の腕だけが映った完全主観視点なんですが、これって『ハードコア』で既にやってるから、珍しくないし、更にアクションシーンの度に長回しの1カット(ぽく見える)映像では、流石に新鮮味に欠けます。
確かにどうやって撮影したのか分からないような動き回るカメラアングルなんですが、ここぞ!って時に使えば効果的でも、毎回だとやり過ぎ。
しかも主人公の銃が弾切れになると敵も銃使わなくなるとか、かなりご都合主義な部分もみられるし(笑)
そんな事より僕が1番気になったのが、主人公がそれ程強くない事と、国家の汚れ仕事をする代わりに未来が約束されているのに、人間的過ぎると言うか、覚悟が足りたいんです。
その覚悟の足りなさが、一時の感情に流される行動になってしまい、結果として周りを巻き込む悲劇に繋がっていく…。
韓国らしいと言えばそうなのかもしれないけど、悲しいラストが待っています。

僕はたまに予告すら見ないでタイトルだけで鑑賞を決めて、本編観出してから内容を知る事がありますが(笑)、今作観ていて斜め後ろからこんな声が聞こえてきました。
「これって韓国映画やん!」
って、君は何を基準に今作を選んだんだ?(笑)
にっきい

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