takato

悪女/AKUJOのtakatoのレビュー・感想・評価

悪女/AKUJO(2017年製作の映画)
4.3
「ハードコア」よりハードコア、「アトミックブロンド」よりアトミック。出ちゃいました今年ナンバー1級。アクション、脚本、全てが過剰。過剰過ぎて狂気の域に。アクション映画好きならこの狂気に打ち震えよ!。

 予告の時点で正気の沙汰じゃないと思ってたが、予想以上の物。見るドラック級な作品。ハリウッドもこれを見て驚愕するであろう。アクション映画を見過ぎてると、だいたいのパターンがわかってしまう。そのうえで楽しんでるけど、本作はそのアーカイブから明らかに逸脱している。なんじゃあこりゃあ!連発の松田優作になってしまった。もうVRアクション映画の領域である。冒頭の主観視点シーンだけじゃなく、全体的に見たことない世界がここにはある。


 脚本も異様。こういう話だからシンプルにいくのかなぁ~って思ったら、過去と現在が複雑に絡み合い、愛も複雑な様相を示す。こういう技重視はあんまり好きではないが、ここまで過剰だと異常で凄い。カットの切り替わりも明らかに異様な効果を狙ってる物の連続で、普通に切り替わるところがほとんどない。

 これこそ私の大好きな、みんなが80、90点つける映画ではなく人によっては120点つけたくなる映画である。最後もっと上がる感じだったら本当に今年ナンバー1だったかも。
takato

takato