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JUNK HEADのMROのネタバレレビュー・内容・結末

JUNK HEAD(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

最初のゴシックフォントのクソデカテロップから何が始まるんだ!??ってドキドキしましたのと、地上と地下を隔てた作品っていろいろあるけどこれはどんなお話になるんだろう???とワクワクしました。

木のモンスター?を問答無用で攻撃してるのが野蛮で、最初はこっちが地下を探索する人間だと思ったら違ってた。
最初のあらすじテロップで人類とマリガンが対立した歴史は分かったけど、このストレンジャーシングスみたいな怪物はなんだ???と疑問に感じながら、背骨が人間くさいから「遺伝子研究の犠牲になった人間の成れの果てだったらどうしよう・・・・」とか嫌な妄想をしてました。
中盤くらい(ホクロ出てきたあたり)でやっと「マリガンとこの怪物の見た目ちょっと似てない・・・?」と思い始めて、終盤にやっとその答えがわかりました。
分かってしまうと、怪物になってしまったそれも、殺さないと仕方ない状況になってしまうことも何だか悲しい。

3部作らしいので次回作でもニコちゃんの今後も描かれるのだろうか…、どうか最後まで無事でいて、幸せになってほしいです。ニコちゃんとても可愛い…。
おばあちゃん?に駆け寄って泣くシーンが凄く印象に残っています。マリガンの中でもニコちゃんはすごく人間の子供らしい無垢な心を感じました。

主人公・パートンの回想でちょっとだけ見ることができた地上での生活も面白くてもっと見せてくれ〜〜!!になりました。
こういう設定のお話だと、私は人類側のほうが残虐で愚かな存在に感じられるので最初から主人公に感情移入せずにちょっと距離を置いて見ることができました。
そのおかげで追いかけ回されたりボディめちゃくちゃになったり騙されたり、たくさん悲惨な目に遭うけど悲しくなったり心配しすぎずに見れて良かったです。工場みたいな村で大人に向かって中指立てる子供たちが可愛すぎて笑っちゃいました。
人類への反乱を起こしてから1000年以上経ってるとはいえ、神様だと拝められるほどの存在なのがちょっぴり不思議です。
憎むべき存在として言い伝えられなかったのだろうか…。

海外の作品だと思ったら日本でびっくりでした。
確かにセリフや演出のノリがめちゃくちゃ日本のアニメぽい。
キャラクター造形の口元が生々しくてとても好きです。壁や地面ひとつひとつの建物の質感もじっと見入ってしまう。
あとエレベーターみたいな乗り物の運転手さんの身なりが上品でとても気になりました。あの世界で身分が高い人なのかな、移動かなり大変な所だからな…。

続編とても楽しみです!!!
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