もか

世界でいちばん長い写真のもかのレビュー・感想・評価

世界でいちばん長い写真(2018年製作の映画)
4.7
360度の風景を長いパノラマ写真として撮影する事が出来る珍しいカメラ。

まず実際にそれを使うという所がそもそもドキュメンタリーの領域という感じで、撮影シーンは圧巻でした。

学校での撮影で、みんなが写真に撮られている過程で、目まぐるしくみんなが思い思いのポーズを取ったり、パフォーマンスをしたり…その様子がどんどん写真になっていく様子が描かれるんだけど、本当にギュッてその時の全部を逃がさない様に焼き付けるというか閉じ込めるというか…そこにグッと来ました。そんな中、原作には無いある要素があって、気づいた後はもう、三好ーっ!走れーっ!間に合えーっ!!って同時進行で応援してしまっていました。

観終わった後『楽しかった』という感想が出ました。気がついたら、自分もそこに参加していたかのような気持ちになっていたように思います。

武田梨奈さん演じるあっちゃんは劇中で様々な名言を残すのですが、自分も観ながら

人生をこんなパノラマ写真のように見た時、一時的には失敗してしまうとスゴく落ち込むけど、本当に全体で眺めると笑える何かや、その人を形成する味になっている事もあるなと。そう思えば失敗も悪くないし恐れなくても良いものかなと思いました。

主演の高杉さん演じる宏伸の話をすると、やっぱり、基本的には弱っちくておバカでダメな子なんです。ダメな子なんだけど、カメラや写真に興味津々で、そういうのが素直に表れている時がとても可愛い!ラストではダメ男子感ベースなんだけどちゃんとみんなを盛り上げるという成長ぶりを見せていました。

個人的にはものすごくカメラが寄ってる画が多くて、ドキドキしました(//∇//)あと「おぅふ」というセリフを高杉さんが言うというのはレア感ありますね。
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