この映画すごく好きなんです。何度観ても良いって思ってしまうんです。
こちらは観賞前に漫画を全巻読破していましたが、映画ではセリフやシーンが原作とはかなり異なるものになっている反面、主人公4人のリアルな男子っぽさにニヤニヤしたくなったり、舞台挨拶後の会場の空気感もあって本当にみんなで笑ってしまったシーンも沢山ありました。
まず出演者全員、余す所なくそれぞれキャラクター性がしっかりしていて、最後まで爽やかな気持ちで観る事が出来ました。途中でちょっとだけ出て来た山田裕貴さん演じるマリちゃんのお兄さん、後は原作には出て来ていない滝藤賢一さん演じる田渕先生、戸塚純貴さん演じる｢先輩｣もインパクトがめちゃめちゃ強かったです！！そして大好きです。
高杉真宙さんは原作愛からつよぽんの喋り方や表情にもこだわりを持っていたんだろうなと感じました。アニメ版で声を担当された内山昂輝さんの声にも元々少し似ている部分もあって、アニメ版を後から観てビックリしました！
映画ではゆきりんとの関係が原作とはまたちょっと違う感じなんですけど、良い空気感のカップルでした。
一番原作とは違うイメージのなっちゃん(佐野玲於さん)が、まさしく純情少年で、すごく良かったです。サバの味噌煮を見かけた時には思わずなっちゃんと同じメロディを口ずさんでしまいます。
監督もこだわっておられたと雑誌 TVstationで仰っていた音楽の使い方も好きです。特に『your song』の歌詞に共感していたのですが、とても大事なシーンで曲がフルバージョンで流れてその歌詞が活かされ、そのもどかしさとリンクする想いが伝わって来て泣きそうでした。
こだわりの強さが沢山感じられる分キャストさんが集まったりクオリティを維持するのも難しいとは思うのですが、横浜流星さんが演じる恵ちゃんと、中川大志さん演じるまっつんの妹さんの出会い編とか、遠恋になったつよゆきの話とか原作の実写版として観たいエピソードが残っている事もあり、続編を切に願う作品です。
