このレビューはネタバレを含みます
久しぶりに配信で鑑賞。
ラストの考察は難しいところがある。映画から突き放された感覚と同時に、映画の外には客観的な視点でみたら花や植物、兵士の笑顔など、美しい世界が広がっていた。
主人公はほぼ自殺を考えている。理由は話さない。ずっとカメラは車の中からの閉鎖的なショットが続くので、とても効果的に感じた。
さらに、その閉鎖的な主人公の考えに対して、広い世界を見渡した時にはもっと素晴らしいものも存在しているはずだと言わしめんばかりの、映画のオフショットで終わるラストシーンだったのではないかと感じた。
老人の「すべてを拒み、すべてを諦めてしまうのか?桜桃の味を忘れてしまうのか?」
は心に留めておかなければならない。