何気ない日常生活に蔓延している女性蔑視や人種差別に立ち向かう女性達の姿を、パワフルかつユーモラスに描いたガールズパワームービー。
幹線道路沿いにあるスポーツバー"ダブル・ワミーズ"。2007年のある日、店員想いでお客想いの雇われ女性GMが、以前から反りの合わなかったオーナーからクビを言い渡される。
"I started this day off crying, so if you ask me, laughing is progress."
スポーツバーの日常風景が、はっきりとした起承転結がないまま、淡々と描かれていく作品。何がテーマなのかなかなか掴めないでいたが、女性店員達がビルの屋上で溜まりに溜まった日頃の鬱憤を晴らすかのように大声で叫ぶラストシーンで、本作が何を言わんとしていたのかがやっと理解できた。
女性店員の体型を指摘するなどといった"些細な"ハラスメント行為を特段騒ぎ立てることなくさらっと描き切ることによって、それらの行為が日常に蔓延していることを逆説的に強調すると共に、観客のハラスメントリテラシーを試す効果もあった。巧いアプローチだと思った。
主演レジーナ・ホールの存在感が群を抜いている。笑顔を振りまいて周りの人をハッピーにする、ヘイリー・ルー・リチャードソンのチャーミングさも際立っていた。
"Hooters"🦉みたいなアメリカンスポーツバーが舞台。ひとりの店員が、ステフィン・カリーのタトゥーを横腹にいれたことを理由に、クビになってしまう😅。
"I'm twice the man you are and twice the woman you'll ever screw."
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