青いむーみん

クワイエット・プレイスの青いむーみんのレビュー・感想・評価

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
3.2
我々と地続きの世界で突如起こった危機。その事後89日目から1つの家族の視点で描く。
観て得るものはなにもない。『MEG』と同じ類と言ってもいい。瞬間的に楽しんで忘れ去られる系。『サイン』のような環境で『宇宙戦争』+『ドントブリーズ』をイメージしたらいいと思う。命に関わるかくれんぼ。
出産って何かのメタファーだったのかな?ベタに希望とか?にしてもあの状況で子供を作るのはいささか信じがたい。89日目の件が原因と言われても尚更作らないだろとしか思わない。そして何よりこの系統の映画を撮るのに絶対不可欠なのが恐怖シーンなのだが、序盤の衝撃以降猶予が有りすぎて時限爆弾的になり、相手側のパターンがあまりないことが致命的になっている。あ、またこのパターンかで最後までいくのは厳しい。
散々逃げた先での隠遁生活は敵から逃れるため、緊急時のための策を講じているアジトとしての面白さは多少あるがそれほどアイデアはない。もっと秘密基地的であれば胸も高鳴るものなのに制限はあるものの割と普通に暮らしちゃってるのがまた・・・シチュエーションスリラーとしてイマイチ。タイトル通りの条件が最初から最後まで続くのでそりゃデカイ音突然ぶっこめばびっくりはするよ。でも、だからなんなんだよ。それが映える環境の映画ってのは分かったけどもうちょっとアイデアをくれ。

ドラマ面に関しても、家族の物語だがほぼ父と娘だけにしかまともなエピソードがない。こちらが豊潤であればまだ観れるのだけれど・・・

演者は熱演しているが、やはりエミリー・ブラントが凄かった。激痛の2シーンが一番の見所かも。