とにかくずっとパーティしてる映画。スクリーンいっぱいにゴージャスが広がる。富豪で堅実で大家族を持つイケメンニックと器量良しというわけではないが知性があって円満母子家庭の中国系アメリカ人女性レイチェル。そこに立ちはだかるのが姑エレノア。展開的に驚くことはないし、設定もほとんど新しさはない。しかしこれは東アジア人を中心としたハリウッド映画という新基軸。人種問題も盛り込みエンタテインメントでありながら社会性を持った作品となっている。
プロローグで人種差別に対して金でぶっ飛ばしたエレノア。これは解決ではない。だから彼女はレイチェルに対して同じことをするんですね。ただレイチェルは彼女の武器、パーソナリティで戦います。パーソナリティで打ち負かされた場合、エレノアは周りのパーソナリティを見直さなければいけません。凄くいい筋です。ま、突き詰めれば金もパーソナリティなんですが。
終盤麻雀をするシーンが大きな感動を呼びます。麻雀のルールが分からなくても台詞と演技でわかるようになっていると思うので集中して観ましょう。ドンジャラが分かる人でもわかると思います。
レイチェルとニックのことを遠い目で応援していたらなんか天使がいるんですよね。アストリッドっていう。随一なのが結婚式のシーン。「Can't Help Falling In Love」が演奏される中、それぞれの想いが目線で描かれる。あぁなんて可哀想なアストリッド。選曲が憎い素晴らしいシーンになってます。
あと、最後の指輪の意味もグッときちゃいます。
単純にお金のかかった面白い映画なのでそれほど対象は選ばないと思います。迷ったらコレ！
