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クワイエット・プレイスのmのレビュー・感想・評価

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
4.8
まずタイトルが出る前の冒頭部分で、作品内の世界観、ルール、そしてこの映画の中ではどこまでの事が起こりうるかという事を提示する手際が的確で心掴まれた。
家族構成がこういう感じなので下手すると緊張感の無い作品になる所を、冒頭でここまでやる事で作品内で緊張感を持続させる事に成功している。

あの怪物が結局何なのかとか音を出さない移動手段ってこれ以外に無いのかとか色々細かいツッコミ所はあるが、これはヒッチコック映画のように『どう語るか』という演出のキレを味わう映画だと思うので、細かい部分はスルーして緊張感を愉しもうと割り切った。

音を出すと死ぬというシンプルなルールを最大限活かして、恐怖も家族愛も静寂の中で見事に描かれている。ジョン・クラシンスキー監督、良い腕前です。

監督としてだけでなく、役者としてのジョン・クラシンスキーも素晴らしい。エミリー・ブラントは流石です。実夫婦共演も功を奏しているし、子役達も良い。
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