阪本嘉一好子

健康って何?の阪本嘉一好子のレビュー・感想・評価

健康って何?(2017年製作の映画)
4.7
個人的なことだが、ペスカテリアンと言う(菜食で少々魚を食べる食生活)をしている。魚はイワシとサバであり、ときどき鮭を食べる。そして、この映画で奨励しているブラント・ベースト食事療法は考慮に入れていて、久司道夫が米国で広めたたマイクロバイオティック食事療法もいつも頭に入れている。これらは健康のためで、痩せるためのダイエットが目的ではない。私の体重は’大学時代から69歳までほぼ一定で、52kg前後であり、ここ30年はこの食事療法で生きている。この私がレビューを書くのでご了承を。偏見があるのは承知していてほしい。

まずここに出ている監督で主演であるキップ・アンダーセンはビーガンかブラント・ベースト食事療法をしているか気になり、検索した。しかし、彼はそうだと言っていないことがわかった。これだけ成人病の家族性を持っているから、エクササイズをして、タバコは吸わない、よく寝て、炭酸飲料は飲まないなど、ないない尽くしなのに。このドキュメンタリーを作っていて、 プラントベース食事療法(英語でwhole-foods, plant-based diet )が生活習慣に入っていないとは公に言いにくいかもね。今まで長く保っていた食事のスタイルを変えるのは難しいかもね。私も含めてだけど。でも、彼は本当はビーガンかブラント・ベースト食事療法を生活に取り入れているかもしれないね。どこにも明記されていないだけ。

面白そうだと思って飛びついたが、90%はもう知っていることだった。だから、なあんだと思ったが、2017年という古いドキュメンタリーだからねえ。それにこの情報は結構、知れ渡っている食事の概念であり、食品・薬品会社と政府の癒着もね。

だから、ここで、知らなかったことや疑問に思ったことを書いて、私の食事法にも少し触れるだけにする。

疑問点1:ここではニールバーナード医師が糖尿病は高炭水化物ダイエットを食べることや砂糖を食べることによって引き起こされるものじゃないという。糖尿病の原因は血中に脂肪の量を貯蓄する肉ベースの食事だという。えええ??!糖尿病は砂糖の摂取が原因でないと言い切っている。これには驚いた。私は血糖値は高い方でHbA1cは6に近い。家族も血糖値が高く、食後(2時間)の血糖値でも140 mg/dlを超える時がある。それはカレーライスやピザを食べた時とかアイスクリームを食べたときもそうなる。GI値の高い食品はインシュリンの出が少なくなると思っていた。砂糖と白米、白パン、じゃがいも、とうもろこしを減らすことに努力している。台所には砂糖は一切ないが有機の蜂蜜がある。家のどこを探してもクッキーやドーナツなどはなく、これらの味も覚えていないくらいだ。ときどき、糖分が少なめのアイスクリームを食べるが、2週間に一回三人分を3回に分けて食べるくらいで、何ヶ月も食べないこともある。

それに、私は肉を30年以上口にしていない。ソーセージ、サラミ、などの肉加工品・冷凍食品・レトルト食品・缶詰食品・インスタント食品等を食べない。発がん性のある食品は極力避けているが。牛乳も全く飲まないが、ケフィアは飲む。ヨーグルトとチーズと鶏卵はときどき食べる。
ここでは肉ベースの食事が糖尿の原因だと? もっと個人的に調べる必要があるが驚いた!


疑問点2:今までに医者の指示に従って、毎日とっていた薬を急にやめると言うことに対しても疑問がある。2週間ぐらいは気分転換になって効果があるかもしれないが、その後、どうなるか。医者とよく話し、とっている薬の見直しをするべきだ。私がこの人たちの立場だったら、最初、医者に勧められた時、リサーチをするし、5種類以上もいっぺんにとることに疑問を感じて、医者と話す。どこでも医者の言うことは正しいと思っている人がいるが、問題意識が必要。ところで私は薬を飲んでいないし、医者にも勧められていない。


よく知らなかったこと:チーズバーガー・ロー初めて聞いた。これはタバコの害で訴えられた、例えば、専売公社が訴訟で負けて、タバコの被害者の医療費などの負担が生じたため、食品会社がこの法律を通した。常識消費者法律2009(Commonsence consumption Acts of 2009) 例えば、マクドナルドのチーズバーガーを週5回食べたとする。それで、デブになったと言ってマクドナルドを訴えられないと言うこと。マクドナルドだけでなく、食品加工・販売会社を訴えられない。自己責任であるということ。米国26州にこの法律があるらしい。今はもっとあるかもね。